しかし、頼朝は、その志を果たせずにこの世を去ってしまいます。
その志を受け継いだのが頼朝に仕えていた稲多野局でした。
稲多野局の笠塔婆 |
鎌倉大仏は、稲多野局が発起し、僧浄光の勧進活動によって造立されたと伝わっています。
1243年(寛元元年)、大仏殿の中に八丈の阿弥陀仏が安置され、供養されたことが『吾妻鏡』に記されています。
この時の大仏は木製でした。
しかし、せっかく造られた大仏は、1247年(宝治元年)に台風のため崩壊してしまいます。
その後、1252年(建長4年)に新たに青銅製の大仏の鋳造が開始されました。
これが現在の鎌倉大仏であるといわれています。
完成した時期は不明です。
(参考:鎌倉の大仏さま~高徳院~)
鎌倉大仏は、仏像としては鎌倉で唯一の国宝です。
中国の宋朝様式の中にも日本風の意匠が認められる傑作とされています。
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